マーケットトレンド の 南米米 産業
米の生産量が増加している。
- 南米における米の生産は、この地域の熱帯諸国に集中しており、ブラジルが最大の穀物生産国で、ペルー、コロンビア、エクアドルがそれに続く。この地域の米生産能力にもかかわらず、ラテンアメリカはアフリカと同様、米の純輸入国でもある。同地域の米消費量は過去20年間で40%も増加しており、米は同地域で最も急成長している主食となりつつある。FAOSTAT(Food and Agriculture Organization Corporate Statistical)データベースによると、同地域のコメ生産量は、前年の2020年の2,500万トンに対し、2021年には2,600万トンに増加している。
- コメは熱帯地域の最貧困層にとって主要なタンパク源であり、南米地域の25%を占める。そのため、気候変動に強い最新品種の導入により、この地域での米生産の効率化が進んでいる。さらに、国連食糧農業機関(FAO)のデータによると、2021年のコメの収穫面積は4,105,452ヘクタールで、前年の2020年の4,129,302ヘクタールに比べて若干減少した。これは同地域でのパンデミックによるものである。
- 国連食糧農業機関法人統計(FAOSTAT)データベースによると、2021年の南米諸国のうち、米の生産量はブラジルが1,160万トンでトップ、次いでペルーが400万トン、コロンビアが330万トンとなっている。ブラジル、ペルー、コロンビア、アルゼンチン、ウルグアイでは、米は主要な消費作物であり、他のどの作物よりも20%多くカロリーを供給している。このことは、今後数年間の市場を押し上げると予想される。