マーケットトレンド の タロウ 産業
サトイモ生産の力強い成長
サトイモは、乳児の離乳食や糖尿病患者に適した低血糖指数食品に使われる優れた炭水化物源である。サトイモの塊茎は、ジャガイモ、トウモロコシ、小麦のデンプン分子より小さく、化粧品や医薬品の錠剤の結合剤として使用できる。球茎も葉も良質のタンパク質を含み、リン、カリウム、カルシウム、利用しやすい鉄の良い供給源である。さらに、サトイモの塊茎に含まれるデンプンには、世界のプラスチック問題を終わらせる能力があり、時間の経過とともに劣化するプラスチックを作るのに使うことができる。サトイモの栄養価の高さやその他の産業上の利点から、サトイモの需要は世界中で高まっている。高まる需要を満たすため、農家はサトイモの栽培面積を増やしている
FAOSTATによると、サトイモの生産量は1,230万トンで、世界的なパンデミックの影響により、前年の生産量1,260万トンと比べてわずかに減少した。同年の世界生産量の86.3%近くを中国、エクアドル、コスタリカ、フィジー、インドネシアといった主要生産国が占め、中でも中国が190万トンと最も多く、次いでフィジーが続いた。これは予測期間中、アジア地域のタロイモ市場を押し上げるだろう