マーケットトレンド の インドネシアの種子セクター分析 産業
飼料用穀物需要の増加が市場を押し上げる
飼料用穀物需要の増加がインドネシアの種子市場を牽引している。家禽・家畜用飼料の国内需要が国内供給を上回っており、その結果、南スラウェシやスマトラのような国内の非生産地域におけるトウモロコシ生産拡大のための政府インセンティブが割り当てられた。とうもろこしの収穫面積は、政府の最低支持価格と肥料・種子への補助金により増加し、とうもろこし種子市場を後押ししている。また、インドネシア農業省が2015年以降トウモロコシの輸入を禁止し続けていることや飼料用需要により、小麦の輸入も増加しており、小麦種子市場を後押ししている。米国農務省(USDA)が2019年に発表した「インドネシア穀物・飼料年次報告書によれば、飼料製粉の成長により、2019~2020年の飼料用小麦消費量は220万トンに増加すると予想されている。ITC貿易地図データベースによると、インドネシアの小麦輸入総量は2014年の740万トンから2018年には1140万トンに増加している