マーケットトレンド の ガーナの種子 産業
高まる認証種子への需要
高品質の種子は、農業を繁栄させるための必須条件であり、農業が国民経済の原動力であるガーナにとって、国家の食糧安全保障目標を達成するための重要な道筋を構成している
ガーナでは主に、トウモロコシ、コメ、ササゲ、ダイズ、ソルガム、ピーナッツといった作物の種子生産が規制されており、中でもトウモロコシとコメの種子が認証種子生産の大部分を占めている。食糧農業省(MOFA)のガーナ種子検査局(GSID)は、育種種子、基礎種子、認証種子の生産に至るまで、種子生産のあらゆる段階で生産された種子の検査と認証を行うことを義務づけられているガーナ政府の機関である
ガーナで認証種子の生産が増加している背景には、補助金制度などの政府の取り組みが大きく影響している。例えば、ガーナ食糧農業省によると、2020年のガーナにおける認証種子の総生産量は17,204.94メートルトンで、約2021年には約44.5%増加し、24,854メートルトンに達した。さらに、政府の取り組みにより、認証種子を供給する登録民間種子会社の数も2020年の203社から2021年には452社に増加している
さらに、いくつかの当局が開始したイニシアチブが、この地域における認証種子の需要をさらに押し上げている。例えば、2022年11月、アフリカ開発基金の理事会は、サバンナ地域の農業バリューチェーンを発展させるため、ガーナに対する2,790万米ドルの助成金を承認した。この助成金は、気候変動に強い米、トウモロコシ、大豆を生産するための農業投入資材で農家を支援する。また、認証種子の生産も支援する