マーケットトレンド の インドCMO 産業
固形製剤のジェネリック医薬品が市場で大きなシェアを占める
- インドでは、製造コストの低さ、特許遵守、メンテナンスの容易さなどの理由から、固形製剤部門が主に完成品製剤部門を支配している。錠剤、ピル、カプセル、粉末などの固形製剤は、同国で最も採用されている製品のひとつである。ジェネリック医薬品の増加は、同分野の成長を促す主な要因のひとつである。インドはジェネリック医薬品の最大の輸出国であり、世界全体の輸出量の約20%を占めている。
- 60の治療カテゴリーにわたって6万種類のジェネリック医薬品ブランドを生産するインドは、世界最大のジェネリック医薬品生産国であり、世界供給の20%を占めている。医療における最大のサクセスストーリーのひとつは、インドから安価なHIV治療薬が入手できるようになったことである。インドは安価なワクチンの世界トップクラスの生産国である。インドは 世界の薬局 と呼ばれるにふさわしい国であり、その医薬品は安価で高品質であることから世界的に人気がある。
- また、承認された特許切れの低分子医薬品の改良版を製造するジェネリック医薬品メーカーによって、新たな世界的チャンスがもたらされている。これらのいわゆる「スーパージェネリックは、従来のジェネリック医薬品とは一線を画す治療上の優位性を提供する。例えば、インドに本社を置くランバクシー・ラボラトリーズは、1日1回投与のシプロフロキサシン錠剤を開発し、ドイツに本社を置くバイエル社にライセンス供与した。
米国の医薬品・製薬輸出が市場の大きな成長を占める
- インドの医薬品は世界200カ国以上に輸出されており、中でも米国は重要な市場である。RBIによると、インドの医薬品部門はインドのGDPの約2%、商品輸出の約8%に貢献している。
- ジェネリック医薬品は世界輸出量の20%を占めており、インドは世界最大のジェネリック医薬品供給国となっている。コビッドフェーズでは、2021年4月から2021年5月までのインドの医薬品輸出額は37億6,000万米ドルである(出典:IBEF)。
- 米国、英国、ロシアはインドからの最大の輸入国であり、2021-22年におけるシェアはそれぞれ29%、3%、2.4%である。2021-22年度のインドの対米医薬品輸出額は71億1,060万米ドルであった。
- 2021年8月現在、USFDAが承認した施設は741カ所である。また、2020年12月現在、インド企業が獲得したANDAは4,346件である。コビッドの流行により、USFDAの査察はここ数年行われていなかったが、最近査察が行われるようになり、インドの対米輸出がさらに強化されることが期待されている。
- インドには米国外に施設を持つUSFDA適合企業が最も多い。インドの輸出の55%以上は規制の厳しい市場向けであり、グローバル・ジェネリック企業20社のうち8社がインドに拠点を置いている。世界保健機関(WHO)が必要とするワクチンの約65~70%は、最も多くのワクチンを輸出しているインドから供給されている。