マーケットトレンド の アジア太平洋米 産業
人口増加による米の需要増
この地域の人口は増加の一途をたどっている。例えば、世界銀行のデータによると、2019年の南アジア地域の人口は18億3600万人で、2022年には19億9800万人に増加し、これは世界総人口の24.89%に相当する。世界人口の60%以上が住むアジア太平洋地域は、毎年数百万人の米消費者を増やしている。アジアの人口の多くはまだ貧しく、米の需要は日に日に増加している。こうした国々でこそ、米の消費はより急速に伸びていくだろう。FAOによると、米の生産面積は約1億4,300万ヘクタールで、前年に比べ増加している
安定した米生産の増加は、特にこの地域の発展途上国において、食料安全保障を達成するための懸念事項であり、庶民の食料品である米の生産量、入手可能性、価格の増加は、経済全体にとって極めて重要である。同様に、この地域では一人当たりの所得も上昇している。世界銀行のデータによると、東アジア太平洋地域の一人当たりGNIは2020年に11,637米ドルを記録し、2021年には12,737米ドルに増加した。同地域の生活水準の上昇に伴い、米の消費量も増加すると予想される