マーケットトレンド の データセンターインフラストラクチャ管理 (DCIM) 産業
中小規模データセンターは大きな成長率を維持する見込み
- 小規模データセンターといっても、必ずしも中小企業にデータセンターを導入するとは限りません。ビジネスニーズや運用可能性に応じて、大企業がフットプリント内に複数の小規模データセンターを構築し、展開することもできる。これらのデータセンターは、さまざまなチームやビジネス機能間の分界点となる。
- 従来のデータセンター・ネットワーク・オペレーション・センターが重要であることに変わりはないが、クラウド導入の増加により、主にデータセンター・オペレーションと、パブリック・クラウドとプライベート・クラウドの両方におけるクラウドベースのサービスをエンド・ツー・エンドで把握するために、全体的な管理構造が変化すると予想される。ソフトウェア定義データセンター(SDDC)の登場により、データセンターの規模に関係なく、レガシー・デプロイメントでも新規デプロイメントでも、データセンター運用の標準モデルになると予想される。なぜなら、これらのデータセンターがオンデマンドでサービスを追加できることが、現在のほとんどの企業にとって最優先事項となるからだ。
- さらに、エッジ・コンピューティングの台頭により、人口集中地に近い場所に建設される小規模データセンターが急速に増加することが予想される。例えば、米国と欧州の通信事業者と企業は、現在から2026年の間に、エッジ・コンピューティング機能に約2,720億米ドルを投じると予想されている。このため、予測期間中に小規模データセンターのニーズが高まるだろう。
- ワイヤレス医療機器やセンサーなどのエッジテクノロジーには、複雑なデータの大きなストリームを直接処理するのに必要なコンピューティング能力がない。その結果、エッジでのハイパーローカルなストレージと処理能力を提供するために、今後、小型データセンターが導入されると予想される。
- 小規模データセンターは柔軟性が高く、大きなスペースを必要としない。中小規模のデータセンターであれば、既存の設備を利用して古い物件に建設することも可能だ。データセンター開発者は、主に750キロワットから1メガワットの小型データセンターを人口の多い地域周辺に展開する必要性が高まっていることを目の当たりにしている。