マーケットトレンド の チュニジアの農業 産業
高まる有機農業志向
チュニジアではここ数年、有機栽培が脚光を浴びている。チュニジアはアフリカで最も小さな国のひとつであるにもかかわらず、有機農地と農業の面でアフリカ大陸を支配している。有機農業研究所(FiBL)の統計によると、2020年の有機栽培面積は297,137ヘクタールだった。この傾向は、欧州市場における有機製品の需要増加により、同国での有機栽培を推進する政府の積極的な政策が大きく寄与している
チュニジアの有機栽培地の大部分はオリーブとナツメヤシの栽培に充てられており、その面積は近年徐々に拡大している。オリーブの有機栽培面積は2018年から2020年の間に15,000ヘクタール以上増加し、2020年には256,173.0ヘクタールに達する。また、同国は有機認証のためのライセンス機関を設立する措置を講じている。IMC、LACON、ECOCERT、BCSの4つの認証機関がチュニジア農業省の下で認可を受けている。有機農地面積の増加と地域の有機輸出需要の拡大により、チュニジアの農業セクターは予測期間中に成長すると予想される