マーケットトレンド の メキシコの減塩成分 産業
ナトリウムの大量摂取による健康への影響に対する意識の高まり
メキシコにおける塩分またはナトリウムの消費量の増加は、脳卒中、心不全、骨粗しょう症、胃がん、腎臓病など、メキシコ国内のいくつかの病気に関連した死亡の原因となっているため、地元の消費者の間で大きな懸念となっている。国立統計地理研究所(INEGI)の統計によると、国内で最も多い死因は心臓疾患で、2020年の死亡者数は171.87万人だった。そのため、政府などは国内のナトリウム消費量を規制する取り組みを行っている。その結果、近年、ナトリウム摂取量の増加による悪影響に対する消費者の意識が高まり、高血圧率を抑制し、正常な血圧を維持するために、国民が減塩製品に傾倒するようになった。さらに、メキシコ保健省は2020年3月27日に最終規則(NOM-051)を公布し、すべての包装食品に対して、ナトリウム、カロリー含有量、添加糖、飽和脂肪の厳しい基準値を超える製品に対して消費者に警告を発するよう、新たなパッケージ前面表示(FOPL)制度を義務付けた

ミネラル塩部門が最大の市場シェアを占める
ミネラルソルトは、塩化カリウムを含み、1日のナトリウム摂取量を増やすことなく風味を提供するため、食塩に代わるヘルシーな減塩素材として、全国の消費者の間で最も消費されている。同種の製品に比べ、ミネラルソルトは低コストであるため、あらゆる減塩素材の中でもより好まれる選択肢となっている。そのため、ベーカリーや乳製品などの食品・飲料業界では、ミネラル塩の需要が大幅に増加している。カーギルのような企業は、メキシコ市場における食品加工業界へのミネラルソルトサプライヤーのリーダー的存在である。カーギルは、カリウム塩(カリウム・プロ、塩化カリウム、カリウム・プロ-ウルトラファイン塩化カリウムなど)を含む幅広いミネラル塩製品を提供しています。また、顧客のカスタマイズされた需要に対応するため、バルクミネラルソルトや袋入りミネラルソルト(添加物の有無は問わない)も提供している
